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アジリティはパテラではできない?ジャンプやスラローム種目は足によくない?

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アジリティに興味をお持ちの皆さん、こんにちは!

飼い主の指示でスラロームを素早く駆け抜けたり、ハードルを飛び越えたり…。

飼い主と愛犬が息を合わせて行う楽しい競技だよね!

しかし、心配なのは愛犬の健康。

特にパテラの診断を受けているワンちゃんは注意が必要です!

基本的にパテラのワンちゃんは、ジャンプすることはNG

ではパテラの子は、アジリティができないのでしょうか?

悪化したらこわいよね

アジリティにはジャンプやスラロームといった様々な種目があります。

その中で、パテラでもできる種目はあるのか調べてみました。

 

アジリティはパテラではできない?

パテラは、膝のお皿の骨である膝蓋骨が、あるべき位置からずれてしまった状態。

ずれ方によってグレードはありますが、いずれにせよ常に膝の負担を考えなければなりません

膝蓋骨脱臼ともいうよ!

ジャンプすることや、急な方向転換は良くありません。

また滑る床での生活や、ソファなどへのジャンプが、パテラ発症や悪化のリスクを高めます。

すでにパテラを発症してしまった愛犬との生活をしている方もいるでしょう。

そういう方は、愛犬がジャンプできないように、獣医師から生活の環境を整える指導が入っているはず。

運動はすべて禁止なの?

もちろん、膝を支えるために、太ももに筋肉をつけることは大切。

普段の散歩をゆっくり行うことで、足腰の筋肉を鍛える必要はあります。

そうした無理のない運動は、パテラのワンちゃんにとっても大事なこと。

しかし筆者としては、パテラにアジリティはおすすめしません!

その理由や、アジリティの注意点などをご紹介します。

 

パテラではアジリティは難しい?

結論から申し上げますが、パテラではアジリティを行うことは難しいです。

なぜなら、パテラの子に最もさせてはいけないのは、階段の上り下りやジャンプだから!

普通の生活を行う分には、よほどのグレードでない限りパテラでも痛みはあまりないそう。

そのため、愛犬の様子を見ていると、できそうな気がするかもしれません。

しかしアジリティは、確実に膝に負担がかかるスポーツです。

当犬が楽しそうにやっていても、膝の中では症状がどんどん悪化しているでしょう。

無理な動きは飼い主さんがセーブしてね!

アジリティは施設の使用や訓練の仕方などで、訓練士さんに関わることが多いです。

おそらく、パテラであると告げれば、訓練士さんからも反対されるはず。

また、アジリティはスポーツなので、始める前には必ず病院で健診を受けます。

そこでパテラの具合を見れば、獣医さんからは激しい運動を控えるようにと言われるでしょう。

無理して悪化させたくはないもんね…

専門家たちの話や意見をしっかり仰ぎ、愛犬の身体にとって一番の選択をしてあげたいですね♪

 

アジリティは体調管理が一番重要!

先ほども述べた通り、アジリティはスポーツ!

健康上の問題が無いワンちゃんでも、トレーニングの前に体作りから始めることもあります。

アジリティはレベルはどうであれ、まず健康体であることが一番

加えて体を鍛えることで、初めて成り立つものです。

パテラの悪化を防ぐためにアジリティを行う、ということでは本末転倒かも。

健康だからこそ、アジリティができるんだね

アジリティドッグは、普段の生活から特に体の調子を細かく気遣うことが必要。

さらに定期的に専門家の健康診断を受け、少しでも問題がないかチェックしているそう。

ちなみに欧米では、スポーツドッグ専門の獣医師がいます。

スポーツをしている犬には、それだけ一般の犬とは違う負担がかかるもの。

健康上の負担をよく理解し、ケアや予防をすることは本当に大切なのです。

人間のスポーツ選手にも専門の医師がいるもんね!

 

アジリティのジャンプやスラローム種目は足によくない?

元来、犬は上手にジャンプをする動物でした。

それは狩猟犬だったころ獲物を追いかける時や飛びかかる時に、ジャンプも必要だったから。

そういった犬種は特に、アジリティなどのドッグスポーツでジャンプ力を活かしています。

災害救助などの仕事もしているよ!

ただしジャンプ力は、犬種の骨格構成や筋肉のつき方によって違ってきます。

ボーダーコリー、シェパードなどは、すぐれたジャンプ力を誇る犬種として有名。

しかしジャンプをする必要のなかった生粋の愛玩犬は、あまりジャンプ力がありません。

そういった愛玩犬は、特にパテラになりやすい犬種でもあるのです。

さらに近年ではジャンプが得意な犬種でも、骨格は昔の狩猟犬に比べ劣ってきているそう。

足への負担も大きくなっていることでしょう。

また、スラロームは、かなり細かい方向転換がある競技。

跳ぶ種目ではないものの、膝への負担が大きいと言われています。

ではなぜジャンプやスラロームは、足に良くないのでしょうか?

その理由も踏まえ、パテラにアジリティが向かない理由を調べてみました。

 

ジャンプ・スラロームは負担が大きい!

健康ならば、バーを飛び越えたり、フリスビーをキャッチしようと前方に向かって走る姿勢の延長でジャンプをするのは問題ありません。

先ほどの狩猟などにおける、走っている途中で勢いを付けて跳ぶことですから。

足腰に問題ないことが前提で!

しかしアジリティでは、ジャンプするたびに関節に負担をかけると思っていいでしょう。

アジリティのジャンプは垂直飛びは少ないかもしれませんが、方向転換が多い競技です。

ジャンプをして、走って、ターンをして…。

これらを繰り返していれば、膝に負担がかかるのは想像に容易いですね。

健康な犬でも足腰に負担がかかっているのですから、パテラでは尚更です!

人間でも膝を痛めていたら出来ない動きだ~

またスラロームでの、体の重心を連続して変更させる動きも、実は膝に負荷がかかっている状態。

さらに、パテラであることで普段の動きや姿勢が整わなくなってくると、事故に繋がりやすい失敗も起こります

それらを踏まえると、やはり結論としてパテラの子には負担が大きいでしょう。

 

パテラでもできるアジリティ競技種目はある?

では、ジャンプとスラロームを避ければアジリティができるのでしょうか?

残念ながら、パテラでもできるアジリティ競技はほとんどないと言っていいでしょう。

フリースタイルも、犬に負担をかける動きがたくさんあります。

Aフレームにおける急停止や、シーソーでの重心移動など、膝に関するリスクは数え切れません。

また、フリスビー他どんなスポーツも、ダメージのある体には向かないです。

健康な子でも無理な運動は危険だからね!
じゃあ、パテラでは愛犬と楽しめることは何もないのかな…

アジリティはお勧めしませんが、他にも愛犬とコミュニケーションを楽しむ方法はいくらでもあります。

大会に出たいというような希望があるならば、服従訓練でもいいでしょう。

オビディエンスという、伏せや付けといった命令に、決められた時間従っていることができるかを競うものもあります。

愛犬のパテラや他疾患の状態に合わせ、共に楽しく過ごせる期間をいかに長くするかを考えていけるといいですね!

 

まとめ

今回は、パテラではアジリティは難しいというお話をさせていただきました。

アジリティはジャンプやスラロームといった様々な種目があり、競技人口は増加傾向にあります。

しかし一方で、遺伝など多くの理由から、パテラという疾患を抱えるワンちゃんも増えているとか。

家の中ですらジャンプを禁じられるパテラ。

細かく膝などの関節を動かすスラロームなど、ほとんどの種目はパテラに向きません

「愛犬と遊びたい!」「愛犬と○○に挑戦してみたい!」と思うのは、愛犬家として当然です。

しかしそれがその子にとって、性格や素質だけでなく、健康面でも適しているのかしっかり考える必要がありますね。

犬は楽しい時や飼い主に喜んでもらいたくて、痛みを我慢して遊びすぎるところもある生き物。

そこを上手にセーブしつつ、愛犬に寄り添ってあげるのが、飼い主の役割です。

自分の犬は、自分で守ってあげないと!

愛犬との大切な時間は、飼い主の日々の努力と決断によって成り立っています。

お互いにとって幸せな選択ができれば、楽しい毎日を過ごせるでしょう♪

それでは『アジリティはパテラではできない?ジャンプやスラローム種目は足によくない?』はここまで!

楽しいワンコライフを♪