保護犬の里親になって最初に戸惑うことは、お迎えした保護犬がゲージから出てこないことでしょうか?
初めて里親になった方はとくに気になりますよね。
様々な理由で保護された保護犬たちは、人間に対して大きなトラウマを持っていることがほとんどです。
さらには知らない場所に突然連れてこられた恐怖心もいっぱいで警戒心が強いのも仕方ありません。
そんなお迎えした保護犬がゲージからなかなか出てこないときはどうするのがいいのでしょうか?
まだまだ心許さず、警戒心が強くて動かないときにできることはあるのか調べてみました。
保護犬がゲージから出てこないのなぜ?
通り道で寝ている犬は、元保護犬です。うちの子になった当初は、ケージから出てこない『お籠り犬』でしたが・・・今は、ちょっと、邪魔です(^^;
保護犬が、飼いやすいとか飼いにくいとか~言われていますが、犬だって環境によって変わります。#保護犬 #里親 pic.twitter.com/tOaexNYvXM
— ふく (@hanalimber) September 21, 2017
せっかくお迎えした保護犬が数日経ってもゲージから出てこない…なんてお悩みや経験はありませんか?
ゲージを気に入ってくれたのはいいけど、犬ってもっと走り回ったり外に出たがったりするのでは?なんて思いますよね。
大体の里親募集している保護団体は、前の飼い主のことは教えてくれません。
だから、どんな環境で生活していたのか里親側は想像するしかないので、不安になるのもとても分かります。
保護犬がなかなかゲージから出てこないのはなぜなのか調べてみました。
元繁殖犬はゲージの中でのみ生活していた?
ペットショップで買わないで。
ペットショップの裏では、繁殖屋が身体より狭いケージの中に遊び場無しで、
繁殖期の8年間、生きていれば閉じ込め、
または用無し繁殖犬は生き埋めにされるか、
冷凍庫に入れて殺され翌日生ゴミにだされます。
ぜひ選択肢の中に保護犬、繁殖犬の選択肢を。#拡散希望 pic.twitter.com/KeJkO6kxc0— negiko 888 ラベンダーリボン (@negiko8882) May 21, 2020
お迎えした保護犬が元繁殖犬だった場合、かなり酷い環境で育てられていたことが予想されます。
動物愛護法の改正で繁殖できる年齢は6歳までと定められました。
そのような業者にとって6歳以降の繁殖犬は役に立たない諸経費がかかるだけの犬となるので処分されてしまうんです。
残念ながらほぼ丸まって寝る程度の狭いゲージに閉じ込められて、繁殖期だけ外に出される生活を5年間強いられるんですよね。
大切な成長期に日にも当たらず散歩もなく、最低限の食事で不衛生なゲージに入れられた生活の想像ができますか?
- 背骨が曲がってしまった犬
- 足の筋肉がほとんどなく弱ってしまった犬
- 肉球が未熟で少し歩いただけですりむけてしまう犬
など肉体的にも問題を抱えている元繁殖犬がたくさんいるんです。
さらには幼くして親犬や兄弟犬から引き離された子犬には社会化もできておらず、外がどんな世界かも知りません。
ゲージから出て生活するという考えそのものが無いので、ゆっくり外の世界を教えていきましょう。
保護犬はトラウマと恐怖心を抱えている!
【保護犬】って聞くと大変そうとかトラウマありそうって思われますが、大変にしたのって誰?トラウマを植え付けたのって誰?
傷つける人間がいる以上に救ってくれる人間の方が多ければいいなって思っています。お迎えするご縁の【一つの迎え先】に保護犬達もいるって是非知っていただければと思います pic.twitter.com/YXguHQsLHg— 八福☆みずほ (@hachifukumizuho) April 20, 2019
保護犬の中には、繁殖犬やブリーダー崩壊など劣悪な環境で生活していた犬もいれば、飼い主にひどい虐待を受けていた犬もいます。
また、そもそも野良犬だと生きていくために野生の方が際立ち、人間に慣れていません。
このような犬にとって、人間は恐怖の存在です。
ひどい場合は、PTSDまで抱えて人間が近寄るとパニックを起こすような重度のトラウマを持つ犬さえいます。
そんな保護犬にとって、里親さんも恐怖心を持ってしまう人間の一人であることを理解してあげましょう。
ゲージで大人しくしているなら、そこは保護犬が唯一安全で落ち着ける場所。
彼らの心が癒されるまで、安全な場所にいさせてあげるのもいいですね!
保護犬が警戒心が強くてゲージから動かないときにできることは?
里親募集中
ルチル(トイプードル 女の子 5歳)
緊張でベッドから出てこない…😶
カフェデビュー初日で様子を伺ってます😅笑📞06-4309-8715#里親募集中 #保護犬カフェ鶴橋店 #殺処分ゼロ #大阪 #鶴橋 #ラブファイブ #トイプードル #保護犬 #里親 pic.twitter.com/ZXRugIEsfm
— 保護犬カフェ®鶴橋店 (@hogokencafet) February 17, 2021
お迎えした保護犬が、里親さんに対してずっと警戒心が強くゲージからかたくなに動かない時にできることはあるのでしょうか?
里親となった人がまず受け入れないといけないことは、その保護犬が深く傷ついて臆病になっているということです。
もし、その保護犬が野良犬だったら、人間は自分に暴力を振るう怖い存在と思っているかもしれません。
そもそも人慣れしていないので、良好な関係を築くためには、まず時間をかけて安心してもらう必要があります。
では里親さんはお迎えした保護犬にどう接して何ができるのか調べてみました。
怯えて動かないときはとにかく待つ!
保護犬を引き取って約半年。ここまで油断するように✌️
未だに他人や物音には怯える。過去に何があったかわからんけど、少しずつ忘れろー! pic.twitter.com/WTUvEWVsTO— じんろく 🍀 越境通貨&𝕃𝕖𝕒𝕥𝕙𝕖𝕣 𝔽𝕚𝕤𝕙 (@Jinroku1001m) April 11, 2021
保護犬の多くは肉体的に不調もあり、トラウマを持っている犬がたくさんいます。
怯えてゲージで動かないように見えても、保護犬が唯一落ち着ける場所ならゆっくり居させてあげましょう。
里親さんが保護犬たちにできることは、過ごしやすい環境を整えてひたすら待つのみです。
犬と言えば、散歩が大好きで駆け回っているイメージがあるので、散歩に早く連れて行かなければと里親さんは思うかもしれません。
手からご飯を食べて欲しいとか、トイレトレーニングも気になるでしょう。
しかし、そんなときに無理やりゲージから出すようなことはNGです。
里親さんもグッと堪えて、保護犬が警戒しない距離感でなるべく近くで過ごしましょう。
まずは保護犬の恐怖心が無くなり里親さんに心を許すときまで待ってあげてください。
時間は思ったよりかかるかもしれません。
もしかしたら1年以上時間が必要になる犬もいるでしょう。
それでも必ず保護犬とも絆を結べるので、彼らの心が癒えるのをゆっくり待つといいですね。
ゲージから動き出したら少しずつ環境に慣らしていく!
保護犬譲渡後生活24日目。地上に初めて降りた天使👼。そして、そのまま、たたずむ…散歩まで、まだまだ時間かかりそう💧#保護犬 #パピヨン #犬のいる生活 #保護犬迎えました #散歩 pic.twitter.com/H2mie90mCK
— こちめ (@kochimechio) May 24, 2021
時間はかかるかもしれませんが、必ず彼らもゲージから動き出す時期がきます。
ここが安心できる場所で、里親さんは優しい信頼できる人だと分かれば必ず外に出て近寄ろうとしてくるんです。
犬は本来何歳になっても、ずっと子供のような無邪気な性格。
元々もつ好奇心や運動したい、遊びたい欲求を思い出し始めます。
保護犬が里親さんに対してアイコンタクトをするようになれば、心を許し始めた合図かもしれません。
しかし、ゲージから出てご飯を食べたり、飼い主さんのそばに寄って来ようとし始めても決して焦らないでください。
まだまだ外の世界は保護犬たちにとって恐怖心を抱く場所なのです。
お家の中を自由に動けるようになるまで時間をかけて待ちましょう。
そのうち少しずつ外に出る練習ができるようになります。
車やキャリーの中であったとしても、外に出てパニックになるようならまだ早いかもしれません。
じっくり時間をかけて、今の環境に慣らしてあげてください。
まとめ
GoTo使ってペットと一緒に泊まれる宿に来たんだけど、保護犬のビビりっぷり、本領発揮してる。出てこない笑 pic.twitter.com/fqil9bfPjD
— ユズル/スパルタ英会話CEO (@yuzuru_tai) December 3, 2020
ここまで、お迎えした保護犬がゲージから出てこない時はどうするのがいいのか?
警戒心も強くてなかなかゲージから動かないときにできることはあるのか調べてみました。
いかがでしたでしょうか?
新米里親さんならとくに、お迎えした保護犬がゲージからも出ようとせず、動かないと心配で不安になる気持ち分かります!
やっぱり犬と言えば無邪気に走り回っているイメージが強いのでしょう。
しかし一度保護犬の立場に立ってみましょう。
怖くて寂しい思いをさせたり、ときに辛いことをした人間の側で知らない場所に連れて来られて警戒心が強くなるのも無理はありません。
里親さんにできることは保護犬を信じて心の傷がいえるのゆっくり待つことですね。
時間はかかっても、きっと心を開いて絆を感じる時がくると思いますよ。
それでは『保護犬がゲージから出てこないのなぜ?警戒心が強く動かないときにできることは?』はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました。